SNSで広報をする上で大切なこと
今回は、SNSで広報をする上で大切なこと、SNSを使った広報戦略の一つのお話をしたいと思います。
広報について知っている方は冒頭の項目は「知っているよ!」と思える内容かもしれません。そのときは「本題に入る前に(2)」以降を読み飛ばしてください。
本題に入る前に(1)SNSで広報をする上で大切なことについて話す前に共有しておきたい!
本題に入る前にどうしても記事を書いたきっかけとなる有益なツイートを共有しておきたくて。
いつになったら本題に入るんだというモヤモヤはごもっともではありますが、まず先にこの方を紹介させてください。
ヤンデル先生。
ツイッター上の名前のため、本名ではないです。
職業は病理医をしていて、Twitterでは医療に関する内容の他に日常で起きているできごともツイートしています。
フォロワー数は2022年9月28日時点で、15.1万人。
夜空きりもフォローしております。
この記事を書くきっかけとなった、ヤンデル先生が先日投稿した有益なツイートがこちらとなります。
学会・研究会の広報委員会に出席して、「SNSを用いた広報」について話す機会があるのだが、ご参加くださっている方々の反応がたいてい「私はツイッターやってないんでこの話題についてはわかりませんし興味もありません」になる。でもSNSを用いた広報のキモはツイッターじゃなくてホームページである
— 病理医ヤンデル (@Dr_yandel) September 26, 2022
このように、SNSを用いた広報について私見を述べているのですが、とても理にかなっていたので記事に書きたいと思い、今回の記事を投稿しております。
どうして理にかなっているのかは、この記事で解説しますので、今しばらくお付き合いくださいませ。
本題に入る前に(2)個人的にSNSを使うとき、何を発信しますか?
日常的に起こったできごと、自分の考えに近いツイートをリツイートしたり、いいねをしたり。
ときには、こういうツイートもするでしょう。
なんで、右のくるぶし、虫に刺されてるのー!?
— 夜空きり@クリエイトアコード【北海道札幌市のSEOフリーランス】 (@kiriduki) September 26, 2022
(かっちゃいたので、かゆいた状態)
何で刺されるかね。今年一回も刺されていなかったのに、東京に行ったっけ、刺されたよ!笑
(注)かいてしまってから気づいたので大変でした(笑)軟膏が家にあったので塗ったところ、1日で痒みは治まりましたよ!
ですが、これは個人的なSNSの使い方であり、
広報でSNSを使うときには、このようなツイートは「しない」とは言わないものの、あまり見ないのではないでしょうか?
どうやって広報でSNSを運用していくのか? それは、本題にて触れていきます。
本題に入る前に(3)広報とは何でしょうか?
広報とは、
官公庁・企業・各種団体などが、施策や業務内容などを広く一般の人に知らせること。
コトバンク-精選版 日本国語大辞典「広報」の解説より
https://kotobank.jp/word/%E5%BA%83%E5%A0%B1-23066
簡潔に言うなら、「企業、商品、サービスのことを知ってもらうために活動する」お仕事です。
広く一般の人に知らせるということは、企業や商品と一般人を繋ぐ役割でもあるため、
広報は「企業や団体、商品やサービスを持つ方」にとって、軽視できない、とても大切な存在と言える。
クリエイトアコードはこのように考えています。
本題に入る前に(4)広報のゴール(目標)はどこでしょうか?
「広く一般の人に、商品名・サービス名・社名ですぐにピンと伝わっていること」がゴールになります。
企業側からすると、売上アップを狙って広報の予算を組んでいるところもあるのではないでしょうか?
例えば「今期の売上高を前年比150%にする」とマーケティング用語で言う『KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)』を設定したとします。
ですが、何もせずにKGIが達成できるわけではありません。
KGIの達成のためには「検索での流入数の増加」を目指し、次に「お問い合わせ数の増加」や「商品購入数の増加」を目指すといった、重要目標達成のために必要な中間目標を設定していきます。
このような、「目標達成に向け、施策の良し悪しを判断するために設定した指標」「目標達成プロセスを効率的に管理するために必要な中間目標」はマーケティング用語で『KPI(Key Performance Indicator :重要業績評価指標 )』と言われます。
実際のところ、売上アップは結果論です。
極論を言うと、売上アップに繋がっていなくても、広く一般の人に知られてさえいれば、広報としての目標は達成しているということになります。
でも、これでは、本題に移る前に「どうやってKGI、KPIを達成するんだ!?」とモヤモヤしてしまうまま終わってしまうので、早く本題に移りますね!
広報担当者がSNSを使用する上でのゴール(目標)はどこでしょうか?
ここからが本題です。
広報を理解し、広報としての目標は達成したとしても、ただ広まっただけでは、受け入れ先がないためにKPI(マーケティング用語:重要業績評価指標)の達成ができません。
SNSの普及により、広報担当者は、今までの印刷物やホームページ、ノベルティ以外にも企業の公式SNSアカウントを無視できなくなってきました。
そして、同じくSNSの普及が影響しているのかまでは定かではないものの、ホームページを導入していない中小企業が多いように感じております。
広報ツールとは、社内外の人に企業のメッセージを伝えるための媒体です。印刷物からWebサイトやSNSなどデジタルのものまでさまざまな種類があります。代表的な広報ツールには、プレスリリースやIR広報誌、採用サイトなどが挙げられます。現在では企業の公式SNSアカウントも無視できません。また、会社の周年事業などで制作するノベルティや、社名やキャッチフレーズなどをデザインした社用車も、広い意味では広報ツールに該当します。
広報ツールの種類と活用法を媒体・目的別に解説
https://www.awordinc.com/public-relations-tools/
中小企業のホームページ開設率を探るため、3500名の経営者にアンケートを実施しました。回答者の6割は従業員5名以下の企業で、より中小企業の実態に近いと言えるでしょう。ホームページの導入状況を聞いたところ、「導入している」と回答した割合は47.7%。通信利用動向調査の結果と比べると40%以上の乖離が見られ、中小企業ではまだまだ導入が進んでいないことが明らかになりました。
【自主調査】中小企業のホームページ開設率はどのくらい?(2021年版)
https://www.best-hp.jp/univ/koza-category/course/23/
では、ホームページを持たない状況で広報担当者がSNSを使用して直面する問題点は何でしょうか?
広報担当者がSNSを使用して直面する問題点(1)SNSからのKPIを達成するために必要な受け入れ先がない
実は、SNSのプロフィールに住所や電話番号を書いてKGIが達成できるなら、それでOKなんです。
飲食店や実店舗でサービスを展開している企業様のように「来客数を増やす」または「電話お問い合わせ数を増やす」がKPIになるようなケースが当てはまりますね。
ですが、「商品購入数を増やす」がKPIなら、ECサイト(商品ページ)に誘導させたいですよね?
また、「メールでのお問い合わせ数の増加」なら、自社のホームページ(Webサイト)のお問い合わせフォームに誘導させたいですよね?
こういうときに、ホームページやECサイトがないと誘導する先がなく、KPI達成に繋がりません。
広報担当者がSNSを使用して直面する問題点(2)広報がSNSで情報発信するネタが少ない
広報担当者にとって必要なのは「会社の方針や業務内容、活動の情報」「商品やサービスのメリットやデメリット」といった情報です。
情報がなければ、発信することができません。
この情報はどこから得られるのでしょうか?
詳しい人からの口頭?社内や特定の人だけに見せる資料?
もし、ホームページで情報を公開していたら。
広報は、ホームページと社内から得られた情報を組み合わせてSNSで発信しやすくなるでしょう。
こういうときにホームページがないと、情報発信するネタが少なく、広報の活動がしづらくなってしまいます。
KPI達成には受け入れ先が必要! 広報がSNSを使う上で設定するゴールは「ホームページまたはECサイトへの誘導」「来店・電話お問い合わせへの誘導」
来店・電話お問い合わせへの誘導以外のKPI達成には受け入れ先が必要で、広報がSNSを使う上で設定するゴールは「ホームページまたはECサイトへの誘導」となります。
クリエイトアコードが「ホームページ=大切な営業ツール」と考えているのは、株主・投資家・営業・広報への情報提供につながること、広報の力の後押しとして「検討」「比較」といった役割も担っているからです。
ホームページは広報への情報提供とSNSからのKPI達成のための誘導につながっている!
現代社会では、物も情報も飽和状態になります。
商品やサービス、会社のことを知ったとして、類似の商品やサービスも多く存在しているでしょう。
ユーザーは、商品やサービス、会社にたどり着くときに、Google・Instagram・Twitterなどで検索するケースが増えてきました。
ここでKPI達成前の「検討」「比較」をユーザーがするために必要な情報はどこで仕入れたら良いのでしょうか?
広報担当者への口頭や身内だけの情報で留めておき、広報担当者からの情報発信のみに任せても良いのでしょうか?
広報がSNSで発信するネタの情報収集先として。
前述で触れていた「商品購入数を増やす」「メールでのお問い合わせ数を増やす」KPI達成に繋げるため。
ホームページやECサイトは必要不可欠です。
ホームページがあるからこそ、広報担当者がSNSをはじめとした広報ツールを使って適切に過不足なく情報を発信できる環境ができるということ、ご留意いただけましたら幸いです。
今回の話が、SNSを使った広報戦略の一つとして参考になりましたら嬉しく思います。
SNS運用・ホームページでお困りの方は、クリエイトアコードまで遠慮なくご相談ください!
余談「広報担当者さん、記事のタイトルとURLだけの共有は、もったいないですよ?」
ニュースの共有などで、
記事のタイトル
記事のURL
タグ
このような、「自分のコメントが一切含まれていない」ツイートを見かけるのは少なくないですよね。
「相手のコンテンツを共有しているだけ」であれば、問題ありませんが、もし、これが自社のコンテンツだとしたら?
自社のコンテンツの紹介が、これだけだと、他人事のように感じるかもしれません。
ここに「自社の考え」「コンテンツはどのような意図を持って作られたのか?」の情報がちょっと入っているだけでも、興味を惹かれませんか?
少なくとも、記事のタイトルとURLだけのツイートよりは目に留まりやすいですよね。
ぜひ、ページの共有ツイートするときは気をつけてみてください。
参考文献
以下の記事を表現の参考や知識の確認のために閲覧しました。
引用元に利用した情報も含めて、改めて以下に一覧表記いたします。
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