ホームページ制作・リニューアルサービス内容のブラッシュアップをしました
今までもホームページ制作やリニューアルには関わってきたものの、一人で対応するという経験自体は少なく、理想と現実の差など、実際に対応してみて感じたこと、反省点を次に活かすため、今回は、ホームページ制作・リニューアルサービス内容をブラッシュアップしたときの話をします。
反省点1「実機での全ページデバッグは一人の場合、作業工数として見ても、コストを元に費用を算出したとしても現実的ではない」
対応コストの増大は費用の高騰にも繋がり、フリーランスだからこそ得られているメリットである「人件費が一人分=制作会社に依頼するよりも安くなる」がメリットになりえなくなってしまいます。幸いにも、この件のコストを想定しきれていなかったため、クライアントに負担をお願いすることがなかったのは良かったと思います。
こちらとしても赤字対応のままで納期も長くするわけではない以上、メリットよりもデメリットが上回っている現状は望ましくないため、「テーマのカスタマイズで制作しているなら、テーマ側が問題ないことが判明している場合に限り、基本的にはスキップで問題ない」としました。
もちろん根拠もなく、この仕様を通すわけではありません。
実機テストを行ったとき、以下のように問題はありませんでした。
- Macで確認したとき、問題は見受けられなかった
- iPhoneで確認したとき、問題は見受けられなかった
- 事業用サイトで今まで特に困っていなかった
このことから、実機テスト分のコストは大幅に削減できると見込めます。
具体的には、下記のような説明文章を作成し、共有することにしました。
「SWELLのテーマを使用するときは基本的にSWELLの仕様に準じるので、デバッグはツールGoogle PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)を使用したチェックとWindows Chromeでの全ページチェックのみとします(注)」
注:カスタマイズや仕様に合わないことを行う場合は、念の為、MacやiPhoneでのチェックを行います。
反省点2「無料テーマ等でプロトタイプを作ってから本制作をしようとしたら、かえって手間がかかってしまった」
プロトタイプを作って対応しようと思ったものの、無料テーマから有料テーマの切り替えがすごく面倒だった上に、デバッグ期間中にあれこれとイメージのすり合わせに伴う調整作業という名の修正作業が発生し、結果的に二度手間(倍のコスト)になったので、最初に使用テーマを決めてから制作に入り、一気に構成まで終えてから画像や装飾を対応、ほぼ完成形の状態で原稿や追加の画像の提供を求める形の方が、最速かつ効率的で早くクライアントにお見せできる状態になると判断しました。
修正回数が増えるほど、こちらの作業工数が増える=コストが増大した結果、最終的な請求額が高くなるか、こちらが赤字になることを受け入れているのが実情ではないかと思います。もちろん無制限に受け入れたらキリがないので、ホームページ制作に関しては修正回数制限を設けているところも多いかと思います。
はじめから、デザインを作成してすり合わせしていれば防げたのではないか?
はじめから、ワイヤーフレームですり合わせしていれば防げたのではないか?
と思う方も多いと思いますが、ここで問題点があります。「デザインツール≠WordPress」の問題です。
一旦デザインの話からします。(ワイヤーフレームの話は後ほど)
一般的な制作の流れでは、XD・Figma・Illustratorなどのデザインツールを使ってデザインを作り、その後にWordPressで実装を行います。最近はXDやFigmaのようなツールのおかげで、ある程度操作できる状態でご確認いただけるようになりましたが、それでも、実際にWordPressで実装してみると操作感で違いが生じたりもします。もちろん、コーダー側は、なるべく操作感の相違はなくすようにオリジナルテーマを作成するように努めますが、デザインとWordPressの仕様の乖離が解決しない限り、この問題は続くのではないかと個人的には懸念する次第です。
WordPressのオリジナルテーマの問題点は本筋とズレてしまうのですが、保守管理・メンテナンス性が、既存のテーマよりも厳しい点にあります。
WordPress本体のバージョンアップに伴い、仕様変更が生じ、非推奨の関数を使用していたら?
実は脆弱性のあるコードが紛れていたら?
WordPress本体のバージョンアップをしたら、レイアウト等が崩れてしまうようなテーマで、結果的にWordPress本体のバージョンアップもできなくなってしまったら?
このようなことが起きないように配慮して制作していたとしても、WordPressのバージョンアップ・仕様変更で影響を受けない保証はありません。そのため、可能な限り、制作したテーマに責任をずっと持つのが制作者としての義務と個人的には考えていますが、実現できるところは少数派で実情としては「納品したら終わり」とするテーマが多いです。
これは、テーマ制作者の問題とも言い切れません。
こちらもビジネスのため、保守管理やメンテナンス費用をいただけない場合、契約を切った場合は手を出せないためです。
ただ、WordPressの仕様上、どうしても実現が難しいこともあるため、オリジナルデザインの実現のためにオリジナルテーマを制作することが駄目とまでは言いませんが、個人的には前述の「後先の保証ができないなら、オリジナルテーマは使わないこと」「今もメンテナンスしてくれているテーマを使った上で必要に応じてカスタマイズをして独自性を出すこと」を強く推奨したい所存です。
次にワイヤーフレームの話ですが、これは、クリエイトアコードが非デザイナーであることも大きいと思いますが、クライアントのタイプによっては「完成形じゃないと、イメージ通りか否かの判断がつきにくい」という部分もあります。この場合の『完成形』は「自分で実際に操作できる状態」でもあります。
最近はXDやFigmaのようなツールのおかげで、ある程度操作できる状態でご確認いただけるようになりましたが、ホームページ制作の工程「設計」「デザイン」「コーディング・プログラミング」「デバッグ」「公開」のうち、「設計」「デザイン」の確認工程ですり合わせも終えたのに「デバッグ」の工程で最終確認したとき、何度か仕様変更が生じてしまうことがあるのも、上記によるところが大きいと見ています。
そのため、最初に使用するテーマを決め、WordPressの仕様およびWordPressテーマの仕様の通りにプロトタイプを作成することで、仕様との乖離を防ぐことができ、実際の動作・実際の表示になるべく近づける状態でクライアントにお見せできるようにすることで、最終的に対応コストが削減できると見込んでいます。
今後の目標、実施中のこと「対応コストを下げて、できる限りの低価格を目指す」
技術レベル分の費用はいただくので、対応コストがすごい下がったから「じゃあ、すごく安くしますね!」とは言えないのですが、技術ではなく、効率化の部分で「余分に対応コストがかかってしまう」と思われるものは削減をして、作業工数を抑えてできる限りの低価格を目指していきたいと心がけたい所存です。
決して安くはない制作費をかけて作るホームページ、なるべく安く作れた方が今後の運用コストのことを考えると良いと思うからです。
低価格だけではなく、高品質のサービス提供ができるよう、今後も努めていきます。
今回のブラッシュアップの対象サービスは、サービス「Webサイト制作・リニューアル」です。
WordPressを含め、ヒアリングの上でクライアントが運用していく上で適したツールで、その後の運用のことも考慮してホームページを制作・リニューアルしますので、ホームページが欲しい方またはホームページのリニューアルを検討中の方は、遠慮なくクリエイトアコードまでご相談ください。
詳しくはサービスページでご確認ください!


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